naked

最近、坊主頭でお店に立たせてもらっています。ガンではないのです。実はこんな風になったのは今回が初めてではありません。2年前のちょうど、大地震の2カ月前ぐらいから、何かショックなことがあったわけでもなく、病気になった訳でもなく髪の毛が抜けていってしまいました。一度去年の夏にやっと、人並みのショートヘアぐらいに生えてきたのもつかの間でした。秋から年末にかけて一気に抜け落ちていってしまいました。さすがに2度目の脱毛は生きた心地がしませんでした。在る物がなくなる、なくなっていく恐怖感というのは半端ないもので、人によってそれはきっと違うかもしれませんが、我ながら嫌というほど、髪が抜けるという恐怖を味わいつくしました。。去年の今頃は毎日泣いていたな、、、と遥か昔のことのように思い出します。人前で坊主をさらしている自分を1年前は想像さえしませんでした。。。坊主というのは私にとって裸でいるも同然です。最初はドキドキ恐る恐るでした。ある美容師さんが坊主頭の私を見て『かっこいい』と言ってくれました。そして『これは(坊主は)あなたの個性だから。。きっとこの個性を表現できるからこそ、髪の毛が抜けるというギフトが与えられた、、』というような言葉(他にも沢山の愛とパワーを)をくれました。私は彼女のその言葉によって背中をぽんと押してもらいました。今の私はとてもシンプルです。余計なものを持っていないので荷が軽いです。そして、自分が裸でいるということがとても新鮮です。こうなることで自分の輪郭がはっきり、くっきりと見えてきました。そして前のように誰からも好かれたいという気持ちが薄れてきました。そんな事はどうでもよくなりました。裸でいたら逮捕されるんではないかという様な(法律で裸で公の場所にいることは罰せられるという様な)自分の奥深くに潜んでいた恐怖が日に日に薄らいでいきました。そしてハゲ頭の私を見てギョっとする人もいれば、前より親しみをもって接してくださる人もいらっしゃって様々です。今私にとって実験的な日々が繰り広げられています。